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人間関係は「些細」なことこそ「重大」

ナーグラーという研究者の研究で、人間関係を悪化させるのは、「大ゲンカ」ではなく、「些細なこと」であると報告しました。

些細なこと、それはちょっとした失言や連絡をし忘れたり、お酌をしなかった、挨拶をしなかったといったことです。

日頃、私たちは挨拶は大切だとよく知っています。しかし、とっさに挨拶するのを忘れたり、相手のことを認識できずに挨拶しなかったりします。

このような些細なこと、日常の小さい言動が人間関係を悪化させるきっかけになるということは、かなり衝撃的です。私たちは、大ゲンカのほうが、決定的に人間関係を悪化させると考えます。しかし、このような衝突は、後々に引きずることがない、いわば、カラッとしたものです。

些細なことは、その時に怒りを表すほどのものではありません。しかし、嫌な気分・経験は心に刻まれます。この嫌な経験が、その人との人間関係を少しずつ悪化させ、不快なものにしていくのです。

この意味で、些細なことこそ気を付けていかなければいけません。そして、大ゲンカなどの衝突は、できるだけ後腐れのないように、十分フォローすれば、修復可能であるばかりか、人間関係をより深める可能性もあるということです。