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性悪説が大切

あなたが友人や同僚、家族に対して期待していたことをしてもらえなかったとき、友人や家族に腹を立て、関係性が悪化することもあるかもしれません。

また、あなたが友人や同僚、家族に対して「このくらいは許してくれるだろう」と考えていたことが、相手から拒絶されたり、あなたの態度によって相手が腹を立ててしまったりすることがあるかもしれません。

このように、あなたが相手に求める「態度」や「考え方」は、あくまで「あなたが考えていること」に過ぎません。

あなたが勝手に相手の態度や考え方を思い描いてしまうことで、互いの相手に対するイメージを悪化させ、人間関係を壊してしまうことがあります。

特に、相手を「性善説に立って」想定すると、あなたは大きく失望することになるでしょう。

仮に、あなたが仕事で猫の手も借りたい状態にあるとしましょう。隣の机では、Aくんが帰り支度をしています。こんなとき、性善説に立ったあなたは、次のように考えるかもしれません。

「以前、Aくんの仕事を手伝ってやったのに、なぜ、Aくんは今、手伝ってくれないんだ!!」

これは、Aくんが「善い人」で、以前助けてあげたのだから、それを覚えていて、僕が困っていたら助けてくれるだろうという「期待」をしているわけです。

このような、「相手を善い人」だと考えること(性善説)によって、あなたが人間関係を維持していくモチベーションを大きく損なってしまうのです。

人間関係は、相手と良好な関係を維持していこうというあなた自身の動機がなければ、構築することも、維持することもできないのです。

相手に過度の期待をすることで、相手に失望し、人間関係を維持発展させていくモチベーションが損なわれてしまうのです。

良好な人間関係を持つためには、あなた自身が、相手に対して常に感謝できるように、相手に過度の期待をしないトレーニングをする必要があります。

すべての人間は悪人だ。いわゆる性悪説に立って考えれば、相手に過度の期待をしませんし、相手に甘えた態度をとることもないでしょう。

基本的に、相手を信用せず、常に相手を動物やモノと同じような「期待できないもの」として考えておきましょう。

以上のように考えたら、あなたは「そもそも良好な人間関係など構築できないではないか!!」というかもしれません。確かに、悪人と人間関係を作る必要はないじゃないか!!ということになります。

しかし、私たちが社会で生きていくためには、友人や同僚、家族と関係していかなければなりません。そこで、相手を信用せず、期待しないのですが、相手を喜ばせるようなことをたくさんしてあげることで、「期待できない相手」ではあるが、少なくとも「害を加えてくる」状態にしないように、あなたが行動することにしましょう。

相手に貢献し、助けてあげることは、見返りを求めてはいけません。

貢献することで、相手との関係を維持発展させることはできます。しかし、その関係は、「期待」する対象ではなく、「奉仕や貢献」をする対象として考えるのです。

このように考えることで、あなたの人間関係を良好に保つことができるでしょうし、少しずつですが発展していくことになるでしょう。