TOP > 職場のメンタルヘルス > 職場のストレスのは何が原因か?

職場のストレスのは何が原因か?

職場や仕事上で強い不安やストレスを感じる人は、厚生労働省によると、1982年以来一貫して増加しています。

背景には、グローバル経済化や競争の激化、急激な労働環境の変化などが考えられるでしょう。

具体的なストレスの原因について、厚生労働省の調査は、下記のようなデータを発表しています。

(ストレスを感じる者を100としたときの割合(%))
職場の人間関係 35.1%
仕事の量の問題 32.3%
仕事の質の問題 30.4%
会社の将来性の問題 29.1%
仕事への適性の問題 20.2%
雇用の安定性の問題 17.7%
定年後・老後への問題 17.2%
昇進・昇給への問題 14.5%
資料:「労働者健康状況調査」(2001年)

この調査結果からいえることは、職場の人間関係、仕事の量や質がストレスの原因となっていることがわかります。「働く」という行為をする限りは切っても切れないような根源的なものがストレスの原因になっているといえるでしょう。

スタッフのメンタルケアを適切に行わなければ、業績の効率性が急激に落ちることが目に見えています。スタッフのメンタルを軽視し、「そんな問題は勝手に解決しろ」「子供みたいなことを言うな!」「根性でやりぬけ!」というような非科学的な対応では問題が悪化することになるでしょう。

職場の人間関係を良好なものにして、スタッフのメンタル面での健康を保つこと、それが業績を向上させるための第一歩、基本的な環境整備であるといえます。

スタッフの心の健康をどのように維持していくか、それを支えるための職場の仕組み、指導、スタッフ間の人間関係への配慮をどのように実行していくかをマネジメントとして科学的に組み立てていく努力が現場のリーダーに求められているのです。